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2024

選手ブログ(高瀬由祐)

こんにちは。3年漕手の高瀬由祐です。


世間ではもう既に夏休みに関するニュースであったり、私服で外出する楽しそうな学生達を見聞きしますが、私にはまだ期末テストが残っていて、その温度差にちょっとやられそうです。


さて、今回は特に話すことが思いつかなかったのでボート部に入部した経緯と、ボート競技に対する考え方について語りたいと思います。


私は中学まで9年ほどサッカーをしており、高校に入学するまでもちろんボートの存在など知りませんでした。そんななか、部活動勧誘でしつこい勧誘を受けたことがきっかけで気づいたら入部していました。あの時入部していなかったら今こうして寮の中でブログを執筆することもなかったのだろうと思うと、あの選択は必然であったと考えるほどにそれ以外の生活を送っている自分が想像できません。これぞ運命なのかも?


大学でもボート競技を続けようと思った理由はいくつかありますが、ひとつはインターハイの決勝の雰囲気に圧倒されたことです。日本で1番を決める場に今自分はいると自覚した時のあのワクワクは忘れられません。レベルの高いレースほど緊張ではなく高揚感がでるのは今でも変わらず、全日本の決勝でオリンピックチャンピオンと同じレースをした時も同じでした。


また、大学生活においてひとつの事に熱中したいと思ったことも理由のひとつです。ここ15年ほどを振り返ってみると、小学生の頃から習い事漬けの毎日で、何も無い日があるともどかしく感じるようになっていました。そのせいか、自由な大学生活ではなく自由の効かない厳しい環境が自分に適していると考え、寮生活を選んでいました。お陰様で怠惰な生活を送らずに済んでいます。


そして15年を振り返って感じたことがもうひとつあります。それは自分がマルチタスクが苦手だということです。完璧主義のような性格からなのか、ひとつの事に集中していると、他の大事なタスクの存在を忘れてしまいます。思い出した時には結構期限ギリギリなことが多くて、頭がパンクしそうになります。トレーニングしながら勉強もしなくてはいけないこの時期も然り。夏休みは思う存分ボートに集中できるので楽しみです。


次にボート競技に対する考え方を話したいと思います。考え方というのは主にメンタル面です。サッカーと水泳とボート以外の競技を経験したことがないので一概に言えたことではありませんが、皆さんご存知の通りボートのきつさは言うまでもなく自分が経験した中で最も辛い競技です。特に2000mエルゴのラスト250mとかは限界を越えないとやってけないほどきついです。と、1,2年生の頃は感じていました。今ももちろんそうなのですが、何のために自分がこんなに辛い思いをしてるのかと考えると、苦しみが楽しみに変わっていきました。3年間半という決められた期間の中でインカレで優勝するために自分たちはトレーニングしてるんだ、と思うと何故だか楽しくなってくるんです。遂におかしくなったかと自分でも思いましたが、これぞ目的意識の重要性なんだという結論に至りました。決められたメニューをやらされているのではなく、決められたメニューにはどんなトレーニング効果があって、それがどうインカレの決勝に繋がるかを考えるのがコツです。自分が成長することに抵抗のある人はいないと思うので、これを朗読している方にも是非意識してほしいです。

また、モチベーションの維持も重要で、私は特に音楽を聴くことでコントロールしています。高校の頃コックスに教えてもらったロックバンドなのですが、UVERworldというバンドが好きで毎日欠かさず聴いています。歌詞に込められたボーカルの人生観・価値観を、歌声としてだけでなく、すべての楽器にのせてヘッドホン越しに響かせる音は自然とやる気を奮い立たせてくれます。また、このバンドはライブで本領を発揮します。今まで何度かライブに参戦しましたが、ライブでしか味わえない魅力が他の音楽グループとは比べ物にならないです。ライブ音源もサブスクにあるのでエルゴをする時はいつも聴いています。世間で流行ってる曲はあまり聞かずUVERworldばかり聴いているのですが、体育館でみんなでトレーニングしてる時に流すと何故か嫌な顔をされます。本当に何故なんでしょうか。


音楽に限らず、みなさんにも「一番熱くなれるモノ」があると思います。運動にしろ勉強にしろ趣味にしろ、ひとつの事に全力で向き合う姿には周りをも巻き込む魅力があると思います。是非皆さんのそれを教えてください。


ブログにしては長すぎると感じている人もいるかとは思いますが、私も同じです。ですが、自分の思っていることをこうして文字や声に出して表現することで、自分を客観視しているような気分になり、新たに発見できることもあります。自分はどういう価値観で生きてきたのかを再確認する良い機会でした。


さて、今週で7月も終わり、いよいよインカレに向けて夏のトレーニングが本格化していきます。1分1秒をボートに捧げることができる期間、チーム一同これまで以上に厳しいトレーニングを積み重ねて強くなります。しかし、我々の努力だけでは実現できず、支援してくださるOB・保護者の皆様のご尽力があるからこそ練習環境が成り立っています。今後も、ご支援・応援の程何卒よろしくお願いいたします。

ご覧頂きありがとうございました。




WRITER:相澤良
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